No.5
EVMに現れた良い状況についても、
その結果への貢献に応じて、政府とベンダーで応分を分けあう
とのことでした。
例えば、予算で1億を見込んでいたが、
EVMによると、8千万で済みそうな場合、
予算削減への貢献の度合いを議論して、
政府側とベンダーで効果を分け合うというような
内容でした。(古い話なので現在はどうか分かりませんが・・・)
2007/03/08 15:12 ---
No.4
私の理解では、前述のような目的でEVMを使う場合は、
契約形態やスポンサーの考え方もセットで採用しないとうまく機能せず、
結果、プロジェクトマネージャーやベンダーが
モチベートされずに、結果的に西山さんがしてきされていた
ような恣意的なものになってしまうような気がします。
もちろん、EVMには
・プロジェクトを第三者がみてもわかるようにする。(可視化)
・コントロール可能な状況を提供する。(KPIの収集、PDCAの基礎材料)
などのさまざな目的があり、状況に応じた活用が肝要ですが、
プロジェクトマネージャーとしては、繰り返しになりますが、
EVMを通して、PMOやスポンサーが、プロジェクトの現在の状況を
PMと同じ立場から共有することが、EVMを機能させるポイントでは
ないかと考えております。(プロジェクトを中止するという判断が
あってもよいと思いますし、そのために合理的な判断材料としての
EVMがあるのだと思います。)
2007/03/08 15:12 ---
No.3
本来、EVMの採用はスポンサーにとって
・比較的早期にほぼ正確(±10%)な最終プロジェクトコストがわかる。
・合理的な判断基準を持って判断できる。
という大きなメリットがあります。
4〜5年前になりますが、
EVMのルーツである米国防総省では、EVMから
・プロジェクトを止めるのか、
・プロジェクト達成のための追加予算の調整に着手するのか、
を検討しているという事例を読んだことがあります。
その事例で、私が「ほぉ〜」と思ったのが
・プロジェクトリスクは発注者である政府と受託ベンダーで
共有しており、それぞれの責任の応分を議論したうえで、
追加コストについてのそれぞれの負担を決めるという点でした。
・つまり、EVMにあらわれた思わしくない結果をすべて、
プロジェクトマネージャーやベンダーに押し付けるのではなく、
スポンサー側も相応のリスクと負担をおい、その議論の
材料にEVMを使っているということでした。
日本では、契約形態が硬直的であり、
要件定義からシステム稼動まで一括契約のパターンが多く、
プロジェクトリスクが顕在化しても、
ベンダーが一切の責任を負うという形が多いですが、
(だいぶ変わってきていると思いますが・・・)
2007/03/08 15:12 ---
No.2
現実には難しいですよね(^^ゞ
個人的には、「そこ(経営層がプロジェクトリスクを共有しようとしない)」
がEVMが機能しにくいポイントではないかと考えています。
私の勝手な解釈ですが、EVMの決定的な目的は
「プロジェクトの早期(10〜20%程度)の段階で、
スポンサーがプロジェクトを止めるかどうかを
判断する明確な材料を提供すること」
と理解しています。
木村さんの言葉を借りると、プロジェクトマネージャーは
プロジェクトが20%程度進んだ段階で、スポンサーに対し、
「EVMによれば、この人数(全体工数)じゃ足りないことがわかります。
プロジェクト達成までにはあとこれだけの工数が必要です。
どうしますか?続けますか?」
という明確な材料を提示して判断を仰ぐというイメージです。
実際には、前述のような報告をしても、
「で?どうすんの?」
「で?どうしようとしてるの?」
「で?責任はとってくれるの?」
というような反応が現実的かもしれませんが・・・
(もちろん、思わしくない状況の原因の一部がプロジェクトマネージャー
に起因することもあり、先の反応がもっともな場合もあります。)
2007/03/08 15:11 ---
No.1
私は、EVMによりシステム開発の状況が「見える化」されるとともに、
経営層へのアピールのための武器になると思っています。
(ほら、この人数じゃ足りねージャン、みたいな。笑)
現実はなかなか厳しいのですが・・・。
最近、重要なのは、EVMではなく、そのおおもとであるWBSを
いかにきちんと書けるか、ではないか、という気が強くしています。
管理しやすいワークパッケージのレベルを見つけられれば、
EVMだろうがTOCだろうがそれほど難しいことではないような。
2007/03/08 15:09 ---