MPUF TOP
 MPUFとは
 研究会
 セミナー情報
 イベント情報
 ライブラリ
 パートナー情報
 LINK
 ユーザ登録/退会
 お問合せ



PMI REP

2006年4月26日実施
受講レポート 「PMBOK/Microsoft Project基礎講座」

2006年6月
株式会社アルゴ21 尾崎 智晴


はじめに


Microsoft Projectを使いこなせているか? 日常使っていながら、ExcelやWordほどまでに使いこなせているとまでは言えない。セミナーの案内には、「MPUF 6,000人のメンバー3割が陥っている、Microsoft Projectを使いこなせない3大原因を完全除去!」(私だけじゃなかったんだ)。そう、急遽、会場を変更しなければならなかったほどの大人気講座だった。

【Microsoft Projectを使いこなすためのプロジェクトマネジメント基礎講座】

Microsoft ProjectのためにPMBOKの知識が必要かというと疑問だが(どちらかというと、その攻略本を読むため)、いずれにせよ、最新版のPMBOK 3rd Editionは興味のあるところ。
スライド資料は、プロジェクトの定義からはじまって、5つのプロセスと9つの知識エリアを、マトリックスや手順、アウトプットといったそれぞれの視点で非常に要領よく整理されたものだった。これからPMBOKを学習しようとする場合には、これらはポイントを絞ったPMBOK読解の水先案内役を果たしてくれるだろう。
しかしながら、PMBOK 3rd Editionに特化しているのはここまで。これ以降は、むしろプロジェクトマネジメントとしての要諦になるが、それも通常なら2日間のコースを圧縮した内容。このため、本来の目的「Microsoft Projectを使いこなすため」に絞って、WBS、CPM、EVMの3つにポイントに集中した解説がなれた(「Microsoft Projectを使いこなすため」という目的ではなく、PMBOK 3rd Editionの解説だけであれば、クリティカルチェーンもと欲張りたいところだが、これは次回に)。

◆WBS
ここではPMBOK 3rd Editionからよりは、「実務で役立つWBS入門」(Gregory T.Haugan著、翔泳社)から多く引用されていた。WBS作成手順としては、プロジェクトが3タイプのいずれかを見極める、ワークパッケージの40時間の法則を。WBSチェックリストとしては、レベル2にプロジェクト契約やプロジェクト予算化などのプロジェクトマネジメントを配置すること、分解した要素の統合などの組み立てを追加したか、などがあげられている。この本は一読したことがあったが…、あらためて読み直してみて、その価値に気付かせていただいた。

◆CPM
現在では、最早開始日、最遅終了日は情報処理試験で計算するくらいで、Microsoft Project
をはじめとするツールに全部任せっぱなし、まず実務で計算するようなことはありません。しかし、この時の解説に使った往路/復路分析の書式フレームは非常にわかり易く、練習問題にまで時間を割いていただき、完全に身につけることができた。

◆EVM
個人的には、EVMを実現するためにMicrosoft Projectを利用しています。時間的な制約もあり、EVMのメリットと意義を紹介するにとどまった。

【Microsoft Projectを使いこなすためのノウハウ・TIPS】

こちらについても時間的な制約から、厳選したポイントだけの解説に絞り込まれていた。資料は「実践形式で学ぶ、Project 2003 使いこなしマニュアル―マネジメント編―」(価値ある24ページ!)。
まず強調されていたのは、「Microsoft Projectはシミュレーションツールであり、日々変化する情報から自動的に更新する」という点。
続いて、分割ビューの機能を解説された。資料にある5つ組み合わせ以外に、6番目の組み合わせも含めて、それぞれの使用シーンとメリットをあげられ、実プロジェクトで役立つ解説であった。
基準計画の保存、カレンダー設定などの基本設定に続いて、設定フィールドのカスタマイズ、フィルタ、グループ化といったTIPSの解説があったが、これらについては、まだ使いこなせていないと気付かせてくれる内容であった。
また、シミュレーション制御の考えとして、特に、制約タイプ、依存関係の解説に時間を割かれていた。むしろ、個人的にはリソースの負荷管理を使いこなせていないように感じていたので、その面については配布資料であるマニュアルを参照しようと考えている。
Microsoft Projectを使いこなすノウハウのようなものは、日々、使って身に付けるしかないと考えるが、それでもツールとしての機能、TIPSの解説によって、かなりの時間を節約できるだろうと考える。



© MPUF (Microsoft Project Users Forum). All rights reserved.